#27732 Human sAPPβ-w (highly sensitive) Assay Kit - IBL
- 使用用途:
- 研究用試薬
- 測定方法:
- ELISA
- 測定対象:
- ヒト
- 対象検体:
- EDTA-血漿, 脳脊髄液, 培養上清
- 測定範囲:
- 0.78 ~ 50 ng/mL
- 容量1:
- 96 Well
- 価格1:
- 108,000円
※ 診断や医療目的に用いることはできません。
※ 掲載のデータシートは見本です。ご使用の際には物品同梱のデータシートをご確認ください。
※ 海外からの取り寄せ品 (主に#82xxx) は事前通知なく販売中止または、最低注文数量が設定されることがあります。
製品概要
製品概要
製品コード | 27732 |
---|---|
製品名 | Human sAPPβ-w (highly sensitive) Assay Kit - IBL |
メーカー名 | 株式会社免疫生物研究所 |
使用用途: | 研究用試薬 |
測定方法 | ELISA |
標識 | HRP |
測定対象 | ヒト |
対象検体 | EDTA-血漿, 脳脊髄液, 培養上清 |
測定範囲 | 0.78 ~ 50 ng/mL |
一次反応 | 2 ~ 8℃ Overnight |
ニ次反応 | 2 ~ 8℃ 30分間 |
感度 | 0.05 ng/mL |
特異性 | 測定物質 交差率 Human sAPPβ-w 100.0% Human sAPPβ-sw 0.25% Human sAPPα 1.41% |
保管 | 2 ~ 8 ℃ |
毒物劇物 | 非該当 |
カルタヘナ | 非該当 |
測定サービス | なし |
容量1 | 96 Well |
価格1 | 108,000円 |
製品説明
製品説明
アルツハイマー病は1907年ドイツの神経病理学者A. Alzheimerによって最初に報告され、現在では老人性認知症の最も大きな原因となっています。老人性認知症に多く見られる老人斑の主要構成タンパク質であるAmyoidβ (Aβ)は、アミロイド前駆体タンパク質 (Amyloid Precursor Protein、 695, 751または770アミノ酸からなる膜タンパク質:APP)からまずβ-セクレターゼ、続いてγ-セクレターゼの働きにより、切り出されて産生されることが知られています。β-セクレターゼにより切り出されて産生される可溶性のAPPβ (soluble APPβ:sAPPβ)は、最終的にAβ産生と対をなすことから、Aβ測定と並行した測定が望まれています。また、早期発症型家族性アルツハイマー病患者からAPP遺伝子の変異が報告されており、その変異のひとつにSweden変異があります。これは、APPのβ-セクレターゼ切断部位よりN端側の2アミノ酸が野生型に比較して変異しているものです (Lys670→Asn、Met671→Leu)。Sweden変異は特にAβ 42の産生を亢進させるとの報告もあり、トランスジェニックマウスなども作製され、野生型 (Wild Type)のsAPPβを測定できるのと同じように、Sweden変異 (Swedish Type)を有するsAPPβを検出することはアルツハイマー病の研究において非常に有用です。一方、APPの代謝経路は通常β-セクレターゼよりむしろα-セクレターゼによって始まり可溶性のAPPα (soluble APPα:sAPPα)が産生され、続いてγ-セクレターゼの働きにより、P3と呼ばれる分子が切り出されるといわれています。実際にβ-セクレターゼを阻害する以外に、α-セクレターゼの活性化をアルツハイマー病治療に応用しようという試みもなされています。本製品は、これらのヒト可溶性APP (sAPP)のうち、sAPPβ-wild type (sAPPβ-w)を測定することができます。
本製品はコントロールセット別売り可能製品です。詳細はこちら
本製品はコントロールセット別売り可能製品です。詳細はこちら
参考文献
参考文献
- Re-evaluation of soluble APP-α and APP-β in cerebrospinal fluid as potential biomarkers for early diagnosis of dementia disorders. Araki W et al. Biomark Res. 2017 Sep 22;5:28.PMID: 29018524
- Impact of cerebrospinal fluid shunting for idiopathic normal pressure hydrocephalus on the amyloid cascade. Moriya M et al. PLoS One. 2015 Mar 30;10(3):e0119973.PMID: 25821958
- Validation of soluble APP assays as diagnostic CSF biomarkers for neurodegenerative diseases. van Waalwijk van Doorn LJ et al. J Neurochem. 2016 Jan 7.PMID: 26748905
- Platelet dysfunction in hypercholesterolemia mice, two Alzheimer's disease mouse models and in human patients with Alzheimer's disease.Plagg B et al. Biogerontology. 2015 Aug;16(4):543-58.PMID: 25947203
- Carnosic acid suppresses the production of amyloid-β 1-42 and 1-43 by inducing an α-secretase TACE/ADAM17 in U373MG human astrocytoma cells. Yoshida H et al. Neurosci Res. 2014 Feb;79:83-93.PMID: 24295810
- Heteromers of amyloid precursor protein in cerebrospinal fluid. Cuchillo-Ibañez I et al. Mol Neurodegener. 2015 Jan 8;10:2.PMID: 25573162
- Soluble amyloid precursor protein β as blood-based biomarker of Alzheimer's disease. Perneczky R et al. Transl Psychiatry. 2013 Feb 19;3:e227.PMID: 23423136
- Increased secreted amyloid precursor protein-α (sAPPα) in severe autism: proposal of a specific, anabolic pathway and putative biomarker. Ray B et al. PLoS One. 2011;6(6):e20405.PMID: 21731612
- L655,240, acting as a competitive BACE1 inhibitor, efficiently decreases β-amyloid peptide production in HEK293-APPswe cells. Lu Q et al. Acta Pharmacol Sin. 2012 Dec;33(12):1459-68.PMID: 22842730
Note: Retrieve by PMID number in displayed by abstract: http://www.ncbi.nlm.nih.gov
よくある質問FAQ
よくある質問FAQ
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Q.キットに同梱されている抗体のエピトープを教えてください。
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A.HRP標識抗体(Anti-Human APP (R101A4) Mouse IgG Fab’Affinity Purify) のエピトープ確認はしておりません。
固相抗体 (Anti-Human sAPPβ-wild Type Rabbit IgG Affinity Purify at C-Terminal)のエピトープは「ISEVKM」です。 -
Q.どのタイプのsoluble APPを認識しますか。
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A.当該キットはhuman soluble APPβ wild type (sAPPβ-w)を特異的に認識します。
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Q.STDの由来は何ですか。
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A.CHO細胞由来のリコンビナントタンパク質です。
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Q.CSF測定の場合の希釈倍率について教えてください。
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A.本製品能書の2p10. キットの性能のデータをご参照ください。
また、2-4倍希釈よりご検討ください。
https://www.ibl-japan.co.jp/files/topics/1668_ext_02_0.pdf -
Q.EDTA血漿測定の場合の希釈倍率について教えてください。
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A.本製品能書の2p10. キットの性能のデータをご参照ください。
また、2-4倍 希釈よりご検討ください。
https://www.ibl-japan.co.jp/files/topics/1668_ext_02_0.pdf -
Q.本キットにて血清検体中のsAPPβを測定できますか。
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A.いいえ、推奨しません。血清中のsAPPβは、本キットでは測定でき ません。 EDTA血漿を使用してください。
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Q.キットの希釈用緩衝液の組成は同じですか。混ぜて使用しても良いですか。
ELISA共通FAQ -
A.違います。Kitの部品は、基本そのKitで使用してください。また、混ぜて使用することはできません。
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Q.濃縮洗浄液の組成を教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.一般的なTweenとリン酸Buffer⇒0.05%Tween-20 in PB です。
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Q.使用プレートの特徴を教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.平底で分割可能なストリップタイプ (8ウェル x 12ストリップ)を使用してます。
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Q.溶解後の標準物質は再利用可能ですか。
ELISA共通FAQ -
A.推奨しません。溶解後は速やかに使用してください。
※ただし、製品によっては溶解後の標準物質を凍結保存し、
1回のみ再使用可能です。データシートをご確認下さい。 -
Q.試薬ブランクと検体ブランクの違いは何ですか。
ELISA共通FAQ -
A.試薬ブランクは、EIA緩衝液のみ添加します。洗浄不足や他の操作等で検体ブランクに異常が出ていないか確認するため設定してます。検体ブランクは、EIA緩衝液とHRP抗体を添加します。バックグラウンドの算出が目的です。
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Q.キットで何検体の測定が可能ですか。
ELISA共通FAQ -
A.キットに同梱されている固相抗体は96 wells plateです。スタンダードで16 wells (2 slits) 使用し、80 wells (10 slits) を2重測定することを推奨します。よって最大40検体測定可能です。
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Q.LOD (limit of Detection)について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.NCCSL法にて算出した感度です。能書をご参照ください。
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Q.LOQ (Limit of Quantification)について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.スタンダード測定範囲の下限値がLOQです。能書をご参照ください。
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Q.反応時間Over Night (O/N)の定義について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.各ELISA製品の能書上に特別記載がない限り、反応には16時間以上を要します。
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Q.ELISA製品リリースの品質規格について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.品質規格については、各ELISA製品ロット毎のCoAに記載されておりますのでご照会ください。
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Q.プレートストリップの端に付番されている番号(例:432143214321)は何ですか。
ELISA共通FAQ -
A.プレートメーカー(ThermoFisher)に確認したところ、金型の番号であり、番号の順番に特別な意味はありません。
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Q.ELISAプレートの洗浄方法を教えてください。
ELISA共通FAQ -
Q.キットで試験中にウェルが黒くなってしまった。
ELISA共通FAQ -
A.HRP標識抗体反応後の洗浄工程で洗浄不足だった可能性があります。
必ず350μL以上の洗浄液でデータシートの記載回数の洗浄を行うようにしてください。 -
Q.コントロールセットの品質管理 (QC) 許容範囲は、どのように設定していますか。
コンロトールセット共通FAQ -
A.原則、能書記載の標準値を基本に±15%~20%にて設定しています。
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Q.コントロールセットの有効期限はどのぐらいですか。
コンロトールセット共通FAQ -
A.出荷日から起算し、未開封にて12か月です。
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Q.コントロールセットの保管条件について教えてください。
コンロトールセット共通FAQ -
A.冷蔵(2~10℃)保存してください。
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Q.コントロールセットを溶解後、再利用はできますか。
コンロトールセット共通FAQ -
A.できません。
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Q.コントロールセットの形状について教えてください。
コンロトールセット共通FAQ -
A.凍結乾燥品です。