#27158 Human Osteopontin Assay Kit - IBL
- 使用用途:
- 研究用試薬
- 測定方法:
- ELISA
- 測定対象:
- ヒト
- 対象検体:
- EDTA-血漿,尿,培養上清
- 測定範囲:
- 5 ~320 ng/mL (76.9~4,920pmol/L) 以下、モル濃度は分子量約65 kDとして計算しています。
- 容量1:
- 96 Well
- 価格1:
- 99,000円
※ 診断や医療目的に用いることはできません。
※ 掲載のデータシートは見本です。ご使用の際には物品同梱のデータシートをご確認ください。
※ 海外からの取り寄せ品 (主に#82xxx) は事前通知なく販売中止または、最低注文数量が設定されることがあります。
製品概要
製品概要
製品コード | 27158 |
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製品名 | Human Osteopontin Assay Kit - IBL |
メーカー名 | 株式会社免疫生物研究所 |
使用用途: | 研究用試薬 |
測定方法 | ELISA |
標識 | HRP |
測定対象 | ヒト |
対象検体 | EDTA-血漿,尿,培養上清 |
測定範囲 | 5 ~320 ng/mL (76.9~4,920pmol/L) 以下、モル濃度は分子量約65 kDとして計算しています。 |
一次反応 | 37℃ 60分間 |
ニ次反応 | 2 ~ 8℃ 30分間 |
感度 | 3.33 ng/mL (51.2pmol/L) |
特異性 | 測定物質 交差性 human-OPN 100.0% mouse-OPN 0.20% rat-OPN ≦0.1% |
保管 | 2 ~ 8 ℃ |
毒物劇物 | 非該当 |
カルタヘナ | 非該当 |
測定サービス | なし |
容量1 | 96 Well |
価格1 | 99,000円 |
製品説明
製品説明
Osteopontin (OPN) は、もとは骨から分離された分泌性糖タンパク質です。現在では、骨芽細胞、腎臓細管細胞、マクロファージ、活性化されたT細胞および血管平滑筋細胞を含む多くの細胞によって分泌される高酸性、カルシウム結合性、糖鎖結合のリン酸化タンパク質として知られています。その分子量は、糖鎖形成とリン酸化に依存し、44kDaから66kDaの範囲で報告されています。OPNの一つの重要な特徴は、Arg-Gly-Asp (RGD)アミノ酸シーケンスを含みます。このモチーフは、αvβ3のような細胞表面受容体のintegrinファミリーメンバーに結合するフィブロネクチン、ビトロネクチンおよび他の細胞外タンパク質に存在しています。OPNのもう一つの重要な特徴として、OPNにはRNAスプライシング、糖化、リン酸化、硫酸化およびプロテアーゼへの感受性により生体内で様々な分子形式が存在します。OPNは、トロンビンと共に創傷、炎症、血管新生、および腫瘍組織中でともに局在しているようです。OPNはタンパク質分解を生じ易く、このプロセスは生理学上重要であるかもしれません。ある報告では、トロンビン処理がOPNの細胞接着効果を増強することを実証しました。このことはトロンビンによるOPNの開裂が隠れた接着部位の配列を露出することを示唆しています。また、トロンビンにより開裂したOPN N末端破片 (OPN N-Halfと呼びます)がα9β1インテグリンに反応することが報告されています。さらに、OPNは多くの細胞結合部位を有し種々の受容体と反応することから、これらの相互作用が別の機能を有することも考えられます。 本製品は、ヒトオステオポンチンを特異的に測定するキットです。また、本製品ではトロンビン分解を受けたオステオポンチン分子は検出されません。
参考文献
参考文献
- Both Full-Length and Protease-Cleaved Products of Osteopontin Are Elevated in Infectious Diseases. Hattori T et al. Biomedicines. 2021 Aug 13;9(8):1006.PMID: 34440210
- High Levels of the Cleaved Form of Galectin-9 and Osteopontin in the Plasma Are Associated with Inflammatory Markers That Reflect the Severity of COVID-19 Pneumonia. Bai G et al. Int J Mol Sci. 2021 May 7;22(9):4978.PMID: 34067072
- Plasma Osteopontin Levels is Associated with Biochemical Markers of Kidney Injury in Patients with Leptospirosis. Chagan-Yasutan H et al. Diagnostics (Basel). 2020 Jun 29;10(7):439.PMID: 32610429
- Syndecan-4 Protects the Heart From the Profibrotic Effects of Thrombin-Cleaved Osteopontin. Herum KM et al. J Am Heart Assoc. 2020 Feb 4;9(3):e013518.PMID: 32000579
- Prognostic information of serial plasma osteopontin measurement in radiotherapy of non-small-cell lung cancer. Ostheimer C et al. BMC Cancer. 2014 Nov 21;14:858.PMID: 25416631
- Elevated levels of full-length and thrombin-cleaved osteopontin during acute dengue virus infection are associated with coagulation abnormalities. Chagan-Yasutan H et al. Thromb Res. 2014 Aug;134(2):449-54.PMID: 24861695
- The relationship between cerebrospinal fluid osteopontin level and central nervous system involvement in childhood acute leukemia. Incesoy-Özdemir S et al. Turk J Pediatr. 2013 Jan-Feb;55(1):42-9.PMID: 23692831
- Osteopontin level in synovial fluid is associated with the severity of joint pain and cartilage degradation after anterior cruciate ligament rupture. Yamaga M et al. PLoS One. 2012;7(11):e49014.PMID: 23166604
- Involvement of osteopontin and its signaling molecule CD44 in clinicopathological features of adult T cell leukemia. Chagan-Yasutan H et al. Leuk Res. 2011 Nov;35(11):1484-90.PMID: 21645921
- Thrombin-cleaved osteopontin levels in synovial fluid correlate with disease severity of knee osteoarthritis. Hasegawa M et al. J Rheumatol. 2011 Jan;38(1):129-34.PMID: 21041276
- Impact of renal failure on the tumor markers of mesothelioma, N-ERC/mesothelin and osteopontin. Shiomi K et al. Anticancer Res. 2011 Apr;31(4):1427-30.PMID: 21508397
- Thrombin-cleaved osteopontin is increased in urine of patients with rheumatoid arthritis. Shio K et al. J Rheumatol. 2010 Apr;37(4):704-10.PMID: 20156944
- Thrombin-cleaved osteopontin in synovial fluid of subjects with rheumatoid arthritis. Hasegawa M et al. J Rheumatol. 2009 Feb;36(2):240-5.PMID: 19208558
- Osteopontin splice variants differentially modulate the migratory activity of hepatocellular carcinoma cell lines. Chae S et al. Int J Oncol. 2009 Dec;35(6):1409-16PMID: 19885563
- Specifically modified osteopontin in rheumatoid arthritis fibroblast-like synoviocytes supports interaction with B cells and enhances production of interleukin-6. Take Y et al. Arthritis Rheum. 2009 Dec;60(12):3591-601.PMID: 19950274
- High plasma concentrations of osteopontin in patients with interstitial pneumonia. J. Kadota et al. Respir Med. 2005 Jan;99(1):111-7.PMID: 15672859
Note: Retrieve by PMID number in displayed by abstract: http://www.ncbi.nlm.nih.gov
よくある質問FAQ
よくある質問FAQ
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Q.血清で測定できますか?
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A.推奨しません。Osteopontinにはトロンビン開裂部位が存在し血清の場合、代謝が早いため低値になります。
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Q.EDTA採血管にはNaとKがありますが、どちらが適していますか?
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A.どちらでも構いません。
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Q.固相抗体 (Anti-Human OPN (O-17) Rabbit IgG A.P.)のエピトープは何ですか?
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A.固相抗体 (Anti-Human OPN (O-17) Rabbit IgG A.P.)のエピトープは、IPVKQADSGSSEEKQ です。
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Q.カニクイザルで測定はできますか?
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A.データを持ち合せていません。
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Q.クエン酸血漿で測定できますか?
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A.推奨しておりません。
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Q.ウシ検体で使用できますか。
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A.使用できません。
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Q.検体安定性試験のデータはありますか。
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A.下記、該当製品ページに掲載しております。こちらのパンフレット3をご参照 ください。
http://www.ibl-japan.co.jp/search/product/detail/id=3862 -
Q.検知抗体 Anti-Human OPN (10A16) Mouse IgG MoAb Fab’A.P. のエピトープは何ですか。
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A.認識部位は (KSKKFRRPDIQYPDATDE) で、オステオポンチンのトロンビン開裂部位からC末側の部分を認識します。
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Q.本キットでどのタイプのオステオポンチンを測定できますか。
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A.本キットは、オステオポンチンのN末側を認識する抗体 (#18625 OPN (O-17))をキャプチャー抗体として、トロンビン酵素切断箇所よりC末側の部位を認識する抗体 (#10011 OPN(10A16))を検知抗体として使用しています。よって、N末側と10A16認識部位を含むオステオポンチンは全長も含み全て測定できます。ただし、トロンビン酵素により切断されたオステオポンチンは測定できません。トロンビン酵素で切断された、ヒトオステオポンチンN-Halfを測定する場合は、#27258 Human Osteopontin N-Half Assay Kit - IBLをご利用ください。
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Q.キットの希釈用緩衝液の組成は同じですか。混ぜて使用しても良いですか。
ELISA共通FAQ -
A.違います。Kitの部品は、基本そのKitで使用してください。また、混ぜて使用することはできません。
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Q.濃縮洗浄液の組成を教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.一般的なTweenとリン酸Buffer⇒0.05%Tween-20 in PB です。
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Q.使用プレートの特徴を教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.平底で分割可能なストリップタイプ (8ウェル x 12ストリップ)を使用してます。
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Q.溶解後の標準物質は再利用可能ですか。
ELISA共通FAQ -
A.推奨しません。溶解後は速やかに使用してください。
※ただし、製品によっては溶解後の標準物質を凍結保存し、
1回のみ再使用可能です。データシートをご確認下さい。 -
Q.試薬ブランクと検体ブランクの違いは何ですか。
ELISA共通FAQ -
A.試薬ブランクは、EIA緩衝液のみ添加します。洗浄不足や他の操作等で検体ブランクに異常が出ていないか確認するため設定してます。検体ブランクは、EIA緩衝液とHRP抗体を添加します。バックグラウンドの算出が目的です。
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Q.キットで何検体の測定が可能ですか。
ELISA共通FAQ -
A.キットに同梱されている固相抗体は96 wells plateです。スタンダードで16 wells (2 slits) 使用し、80 wells (10 slits) を2重測定することを推奨します。よって最大40検体測定可能です。
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Q.LOD (limit of Detection)について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.NCCSL法にて算出した感度です。能書をご参照ください。
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Q.LOQ (Limit of Quantification)について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.スタンダード測定範囲の下限値がLOQです。能書をご参照ください。
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Q.反応時間Over Night (O/N)の定義について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.各ELISA製品の能書上に特別記載がない限り、反応には16時間以上を要します。
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Q.ELISA製品リリースの品質規格について教えてください。
ELISA共通FAQ -
A.品質規格については、各ELISA製品ロット毎のCoAに記載されておりますのでご照会ください。
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Q.プレートストリップの端に付番されている番号(例:432143214321)は何ですか。
ELISA共通FAQ -
A.プレートメーカー(ThermoFisher)に確認したところ、金型の番号であり、番号の順番に特別な意味はありません。
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Q.ELISAプレートの洗浄方法を教えてください。
ELISA共通FAQ -
Q.キットで試験中にウェルが黒くなってしまった。
ELISA共通FAQ -
A.HRP標識抗体反応後の洗浄工程で洗浄不足だった可能性があります。
必ず350μL以上の洗浄液でデータシートの記載回数の洗浄を行うようにしてください。